海洋プラスチック問題と脱プラ

海洋プラスチック問題から考える脱プラ

こんにちは。㈱2050エナジーです。

 

最近はプラスチック製品の規制や有料化が進んできています。

一番大きい出来事だったのは、2020年7月1日に全国で有料化になった

レジ袋ではないでしょうか。

※世界では2,018年時点で127か国が禁止または課税しています。

 

最近でこそエコバッグが当たり前に感じていますが、とっさにコンビニで細かい商品を

複数購入した時など、レジ袋を購入するか今でも判断に迷う時があります。

 

レジ袋が有料化になった理由

ズバリ環境問題です。

生産時に原油を使用することもですが、一番問題視されているのが、

海洋プラスチック問題です。

 

海洋プラスチックとは、環境中に流出したプラスチックごみが河川などから海へ流れ込んだものです。

 

既に世界の海には合計で1億5,000万トンのプラスチックごみが存在しているとされ、

そこへ年間800万トン(ジェット機5万機相当)が新たに流入していると想定されています。

 

そして、海に流れ着いたプラスチックごみは、波や紫外線などの影響を受けて細かくなり、

5mm以下になったものをマイクロプラスチックと呼んでいます。

 

このマイクロプラスチックは自然分解されることなく、数百年以上自然界に残り続けると考えられており、

海洋生態系の体内に取り込まれると指摘されています。

 

また、漁業に使用した漁網が、故意的か分かりかねますが海中に放棄され、

誤ってカメなどの動物や水鳥に絡まり命を落としてしまう事故が起きています。

日本でも2018年夏に神奈川県鎌倉市の海岸にシロナガスクジラが打ち上げられ、

胃の中からプラスチックごみが発見されたこともありました。

 

神奈川県はこのことをきっかけにかながわプラごみゼロ宣言を行っています。

 

日本のプラスチックの生産量・廃棄量

・プラスチック生産量 世界3位

※2017時点

・プラスチックごみ廃棄量 世界5位

※2018時点

2016年のダボス会議では、現状のまま経済発展が続くと2050年にはプラスチックの生産量はさらにあがり、

「対策を取らなければ海洋プラスチックごみの量が海にいる魚の量を上回る」という衝撃的な予測が発表されています。

 

日本は生産量・廃棄量ともに世界で上位のため、決して他人事出来る立場ではありません。

 

日本でのプラスチックごみのリサイクル率

日本での廃棄されるプラスチック(廃プラ)の有効利用率は84%とされていますが、

再度プラスチックへ生まれ変わるマテリアルリサイクルは23%で、

57.5%はサーマルリサイクルと呼ばれ廃プラを燃やし、燃焼エネルギーを回収する方法です。

原油由来のプラスチックを燃やしているため、海外ではサーマルリサイクルをリサイクルと呼ばないそうです。

いづれにしても持続可能な方法ではなさそうですね。

 

問題題の解決に向けて

プラスチックごみの問題を解決するために必要なことは、3Rといわれるものになります。

・リデュース(Reduce)=出すごみの量を減らす

・リユース(Reuse)=再利用する

・リサイクル(Recycle)=再生産に回す

 

私達個人がすぐに取り組めることのひとつに「リデュース」の

出すごみの量を減らすことが考えられます。

 

マイボトルを使用する、マイ箸を使用する、エコバッグを使用するなど。

 

まとめ

今回のレジ袋有料化でレジ袋の流通量がどれくらい減ったのかというと、

2019年の20万トンから2020年は13万トンに減ったとのことです。

しかし、環境省によるとレジ袋は廃プラ全体の2%程だそうです。

 

一番大きい影響は、ここで私が書く記事のテーマになっていることやこれを読んでいただいていること。

不要なレジ袋を断ったり、マイボトルを使用したりと私達の意識が変わったことだと思います。

 

一人一人ができることは小さなことですが、日本や世界でこの様な取組が進むことで

プラスチックごみを減らしていき、自然豊かな海を次世代のこどもたちへ残していけるのではないでしょうか。

 

リデュースの一例で、歯ブラシや舌ブラシに馬毛や豚毛のものがあり、

使用感も耐久性もいいみたいです。

ちょっと上級者向け?かと思いましたが、次回の交換時に挑戦してみたいです。