大手電力会社が電気料金の値上げを実施しました!

電気料金の値上げについて

以前、以下のブログの中でもご紹介しておりましたが、
2023年6月1日に電力料金の大幅な値上げが実施されました。
(2023年5月19日に経済産業大臣から認可がおりました。)
東京電力エナジーパートナーが値上げを計画している「規制料金」とは?

主な値上げ原因

  • ロシアによるウクライナ侵攻を受け、輸入燃料価格等が大幅に高騰
  • 電力市場価格の高騰
  • 原子力発電所の長期稼働停止
  • 電力小売全面自由化に伴う競争が進展
  • 燃料費調整額の上限を超過

➩各電力会社が過去最大の赤字

主な値上げ箇所

どの電力会社も主に電力量料金の単価が値上げとなっております。
電力量料金の仕組みは、「使用した電力量×電力量料金単価」です。

電力量料金には、第1段階料金から第3段階料金まであります。
段階が上がるほど、単価も上がります。

つまり、電気の使用量が多い方ほど、高い単価で購入する量が多くなるため、
値上げの影響を大きく受けることになります。

燃料費調整額の見直しについて

実は、ここがいちばん問題だったんですね。
規制料金では、燃料費調整額に上限を設定しているのですが、
東京電力エナジーパートナーでは、2022年9月~2023年5月の間、
常に上限値まで到達していました。

この上限を超えた部分を電力会社が負担をしてきたため、
大幅な赤字となってしまったのです。

今回変更した点は、燃料費調整額の「基準燃料価格」です。
昨今、原油やLNG、石炭などの仕入れ価格が高騰し、今まで計算していたコストと
乖離してきたため、この度「基準燃料価格」の見直しを行いました。

東京電力エナジーパートナーでは以下となります。

この金額だけ見れば、すごく値上げしている様に見えますが、少しからくりがあります。

今までは、基準価格(44,200円)を超えていたので、追加料金となっていましたが、
今後は、基準価格自体が上がっているので(86,100円)、”燃料費調整額”としての追加金額は少なくなる見込みです。
(場合によっては、マイナスになることも考えられます。)

からくりの正体としては、そもそもの燃料費が“電力量料金の単価”に転嫁されているということなんです!

燃料仕入れコストの増減を、燃料費調整額で調整できるレベルを超えてしまったため、
基本となる電力量料金の単価を値上げした格好となります。

今までの構図電力量料金+高い燃料費調整額
これからの構図⇨高い電力量料金+燃料費調整額

結果、東京電力エナジーパートナーの場合、15.9%程の値上げとなります。

 自由料金も見直し

規制料金の見直しは、経済産業省の許可が必要だったため、
見直しに時間を要しましたが、自由料金は電力会社の判断で見直すことができます。

そのため、今回の規制料金の見直しに合わせ、大手7社は自由料金も同程度の金額へ見直ししております。

結果として、規制料金のプランも自由料金のプランもほとんど料金に差が出ない状態と
なっております。(関西電力、中国電力ミライズ、九州電力を除く)

補足すると、自由料金には、燃料費調整額の上限がない代わりに、ポイント等の特典が
もらえる場合があるということです。

まとめ

今回の値上げは、仕方のないことだと思います。
燃料費の高騰により、電力会社の財務状況が悪化し、電力の安定供給が行えなくなっては
元も子もなくなってしまいます。

今後、私達にできることは、節電と再生可能エネルギーの普及だと思います。
再生可能エネルギーの普及には、まだまだ多くの課題が残っておりますが、
一方で温暖化による危機的な状況も刻一刻と迫りつつあります。
2050年のカーボンニュートラルの目標に向かって、出来ることから取り組んでいき行きましょう!!