電気代高騰の背景は?
電気代が高騰している仕組みを確認
こんにちは。㈱2050エナジーです。
2020年12月から2021年1月頃まで電気代が高騰した事はまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
そして、今冬も電気代が高騰し始めています。
今回は電気代が高騰している原因と、冬の省エネ対策をご紹介します!
2020年12月~2021年1月の電気代高騰原因
2020年12月~2021年1月に高騰した電気代には、
複数の背景がありました。
①強烈な寒波の襲来による電気使用量の増加
②火力発電所の燃料供給制限
③液化天然ガス(以下、LNG)の供給不足
④中国、韓国のLNG消費量の増加
⑤LNGの輸送時のトラブル
上記の条件が重なり、約1ヵ月近く電気卸価格が高騰し、
最大で8円kWh前後⇒250円/kWh前後まで高騰するという異例の事態が起きました。
「電気代が5倍以上になった」というSNSへの投稿も話題になりました。
これは、新電力に電気契約を切り替えており、市場連動型と呼ばれるプランに
契約されていたためです。
市場連動型というのは、電力卸価格が直接電気代に反映されるプランです。
通常時は比較的安価な電気を提供できるのですが、
今回の様に卸価格が跳ね上がってしまった時にリスクがあります。
そして、2021年9月時点で、東京電力や関西電力などの大手10社が11月の電気料金を値上げすると報じました。
東京電力では標準家庭の電気料金例として2021年1月では6,317円としていましたが、
2021年11月は7,371円にとしており、1,054円増加している事になります。
大手電力会社各社とも過去5年間でもっとも高い水準になっています。
今回の値上げは基本料金ではなく、「燃料調整費」が値上がりしています。
燃料調整とは
火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、
その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。
(引用:東京電力エナジーパートナーズ)
世界規模でワクチンによりコロナ感染者数が減少に向かい、
経済活動が活発化してきた事により、燃料の需要が高まっています。
日本でも、2030年には電源比率の36~38%を再エネで賄うとしていますが、
現状の主力は火力発電が70%程度で燃料を輸入に頼る事になっています。
その為、今後も燃料代の高騰に伴い、電気代の高止まりが懸念されます。
電源比率についてはこちらもご確認ください。
冬のおすすめ省エネ対策
高騰する電気代に対しておすすめの省エネ対策をご紹介します。
冬の電気代が高くなる原因は暖房の使用だと思います。
①エアコンの運転モード
エアコンは運転開始時に多くの電力を使用します。
その為、こまめに運転のON・OFFをしてしまう方が、
返って電気の使用量を増やしてしまう事になります。
風量は自動運転モードがおすすめです。
②エアコンフィルターの清掃
2週間に1度の清掃がおすすめの様です。
フィルターが汚れると、運転効率が悪くなってしまいます。
清掃することにより4%程度、効率が改善されるとの事です。
③窓ガラスの断熱対策
窓は冬場に熱が逃げる割合が58%と一番大きな要因となっています。
厚手のカーテンの使用や、窓ガラスに貼る断熱シートも良いでしょう◎
④新電力への契約切り替え
大手電力会社からの乗り換えで必ずでは無いですが、多くの場合で費用が安くなります。
現状の契約プランによっては割高になることもありますので、乗り換え先の電力会社とよく比較するようにしましょう。
上記でご説明した「市場連動型プラン」もよくご確認ください。
寒い冬ですが、食べ物が美味しい時期でもあります。
暖かいお鍋を食べて体の中から温まり、元気に乗り越えましょう!