サンゴ礁の白化問題
こんにちは。㈱2050エナジーです。
本日のテーマは
サンゴ礁の白化問題です。
この白化問題も地球温暖化による影響が大きいとの事です。
温暖化はいろいろな所に悪影響が出るんですね。
サンゴには種類があります。
①造礁(ぞうしょう)サンゴ
光の届く浅瀬に住むサンゴという動物
(骨格には小さな穴が開いた軽石状で非常に脆い)
②サンゴ礁
①造礁サンゴが石灰質の骨格を積み重ねて海面近くまで高まりを作る地形の事
③宝石サンゴ
光の届かない水深200~300mに住むサンゴで、宝石として珍重される。
(3月の誕生石、人の歯と同等の固さ)
今回、白化しているのは、①及び②のサンゴです。
まずは、白化するまでの流れをご説明します。
サンゴには「褐虫藻」(かっちゅうs)
と呼ばれる藻類が共生し、鮮やかな色をしています。
褐虫藻が、サンゴの代謝廃棄物を用いて光合成し、
その酸素や有機物によってサンゴが栄養を得ています。
しかし、海水温の上昇や水質汚染(開発による表土流出含む)などの
ストレスを受ける事によりサンゴから褐虫藻が排出されてしまいます。
これが、白化するメカニズムです。
白化したサンゴは再び褐虫藻を得ないとやがて死んでしまいます。
サンゴに適した水温は25°C~28°Cといわれており、30°Cを超える状態が長期間続くと白化が起こります。
32℃を超えるとボロボロと剥離していき回復が不可能となります。
温暖化が原因で水温上昇は起きており、もう一つ厄介なのが、
天敵のオニヒトデが大量発生してしまう事です。
また、気候変動で台風が大型化しており、その影響でサンゴ礁が破壊されています。
こうした現象は世界中で起きていますが、日本でも沖縄の海で起こっており
沖縄では条例を制定してサンゴ礁の保全を行っています。
サンゴ礁による恩恵
私たち人間を含め、動植物はサンゴ礁に様々な恩恵を受けています。
・多様な生物を共存可能にする機能
(世界中で9万種以上の動植物がいるとされる)
・防災機能
・二酸化炭素の循環機能
・天然の防波堤
・観光業としての利用
・漁業としての利用
私たちはサンゴ礁から多くの恩恵を受けているですが、2011年の世界資源研究所による調査報告では、
世界のサンゴ礁の75%が潜在的に私たち人間の活動(沿岸開発、生物資源の乱獲、海洋汚染、
森林伐採や農地開発に起因する表土の流出など)によって脅かされているという調査報告もあります。
まとめ
私達人間の活動により温暖化や海洋汚染が進み、自然界に影響を与えている事は事実です。
(環境への影響)
環境へ影響を与える事により、自然災害の発生や観光業や漁業へ深刻な影響が出ます。
(経済への影響)
経済が悪化する事で社会情勢も悪化します。
つまりは「環境・経済・社会」は三位一体です。
このままでは、温暖化が進み、気温と海水温が上昇し地球は人が住めない環境になってしまいます。
綺麗な感動する海を将来に残すため、地球の温暖化が進んでいる事を認識して
少しでも省エネへな行動や、再生可能エネルギーの普及に興味・関心を持っていただき
多くの人で共有されれば、やがて大きな力となり問題を解決出来ると思っています!
「海洋プラスチック問題と脱プラ」も合わせてご確認ください。