ソーラーローンの金利を徹底比較!損をせずに太陽光発電システムを導入するには?
ご自宅へ太陽光発電システムを導入したいと考えている方の中には、設置費用がかかるというイメージからなかなか導入に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
そこで検討したいのがソーラーローンです。
ソーラーローンは、太陽光発電システムや蓄電池の導入の際に受けられる融資です。
政策金融金庫や銀行、信販会社などが提供しており、それぞれの機関によって融資限度額や金利などが異なります。
ローンを組むことに抵抗がある方もいますが、上手にソーラーローンを活用して太陽光発電システムを導入することは実はとても賢い選択です。
この記事では、ソーラーローンの概要からメリット・デメリットまで解説しますので、太陽光発電システムを検討中の方はぜひ目を通してみてください。
ソーラーローンとは?
ソーラーローンとは、太陽光発電システムや蓄電池などの導入の際に利用できる融資のことです。
太陽光発電システムは昔と比べて価格が安くなってきていますが、住宅用の太陽光発電システムは、各市区町村の補助金を活用しても初期費用が100万円を超える場合がほとんどというのが実情です。
ソーラーローンの利用は通常の融資よりも低金利で、かつ長期の返済期間を設定できるなど、金銭的理由から導入に踏み切れない方におすすめです。
ローンであるため、トータルコストはかかりますが、売電や自家消費などで得られる収益が見込めるため、ソーラーローンを利用している方は少なくありません。
また、利用にあたって頭金なしでも借りられるなど、ハードルが高くないのも特徴です。
ソーラーローンの借入条件は?審査は厳しい?
太陽光発電システム導入の際には、発電した電気を自家消費したり、災害時に利用したりするために必要な蓄電池もあわせて購入すると、さらにシステムの利点を引き出すことができます。
ソーラーローンでは、この蓄電池に対しても融資を受けられるため、一度の出費をおさえながらシステムを充実させることができます。
通常の銀行からの融資の場合、返済期間が長くなれば返済のリスクも高くなる分、金利も高くなっていきます。
10年を超える返済期間を設定すれば、高めの金利を設定されます。
一方ソーラーローンは、10年から15年程度の返済期間を設ける場合が多いですが、その場合でも比較的低金利で融資を受けることができます。
太陽光発電システムの運用がうまく行き、10年から15年で初期費用を回収できれば、それ以降は自家消費や売電にシフトして収益を得られます。
ソーラーローンの審査は、個人より法人の方が通りやすく、特に銀行ではその傾向が顕著です。
個人でソーラーローンを利用して太陽光発電システムを購入したい場合は、信販会社の審査の方が通りやすく、申請の手続きなども多くを代行してくれるので、手軽に済ませることができます。
ソーラーローンで借入するときのポイント
ソーラーローンは低金利で融資を受けられますが、金融機関によって変動金利と固定金利で分かれています。
変動金利の場合、固定金利と比較すると金利は低めに設定されていますが、将来的に金利が上昇すれば固定金利よりも返済額が多くなる恐れがあります。
一方、固定金利の場合は金利が固定されているため返済のイメージがしやすいというメリットはありますが、低金利のままで推移した場合は変動金利よりも返済額が多くなります。
金融機関を選ぶ際は、どちらがいいか考慮して決めるとよいでしょう。
ソーラーローンのメリット
ソーラーローンを利用するメリットは以下の3つです。
①長期間の融資が可能
②頭金なしでも借り入れ可能
③太陽光発電システムが保証料の代わりになる
長期間の融資が可能
ソーラーローンは比較的長期間の融資が可能です。
長いものでは15年間のソーラーローンも存在します。
短期間の融資では返済負担が大きくなりますが、長期間の融資なら緩やかな返済が可能です。
太陽光発電による売電収入で初期費用を回収できるのが10年から12年と言われており、15年ローンの場合はちょうどローンが終わって収益が出るタイミングと重なります。
このように、投資資金の回収と収益発生のタイミングを合わせられるのも、長期間の融資が可能なソーラーローンの利点といえるでしょう。
頭金なしでも借り入れ可能
ソーラーローンは審査さえ通れば、頭金なしでも借り入れが可能です。
資金が少ないけれど太陽光発電システムを導入したいという方は、頭金なしのソーラーローンを選択するとよいでしょう。
太陽光発電システムが保証料の代わりになる
一般的なローンには保証料が課せられますが、ソーラーローンでは太陽光発電システムそのものが担保になるため不要です。
ただし、保証料は金融機関によって異なります。
ソーラーローンのデメリット
ソーラーローンのデメリットには、以下の2点が挙げられます。
固定金利か変動金利かで返済額が変わる
ソーラーローンの金利には、固定金利と変動金利があります。
固定金利は借り入れ時の金利が返済終了まで続き、変動金利は一定期間ごとに適用金利が見直されます。
どちらが良いと一概には言えませんが、変動金利は国内の経済状況による影響を受けやすく、金利が大きく変動する可能性があります。
借り入れ時点では変動金利の方が金利が低く設定されていますが、その後金利が上がった場合固定金利よりも支払いが多くなる可能性を想定しておきましょう。
返済期間が終了する前に災害などによるトラブルで設備が故障してしまう可能性がある
災害などにより設備が故障してしまった場合、ソーラーローンの返済に加えて修理費がかかることになります。
ソーラーローンによっては自然災害補償が付帯しているものもあります。
販売店の補償が付いていない場合は、補償付きのものを選ぶと安心です。
主な金融機関・信販会社のソーラーローンの金利(2023年2月23日時点)
ソーラーローンの金利は低いところだと1%台後半、高いところで3%未満です。
金利相場は銀行のソーラーローンで1~3%、信販会社のソーラーローンで2~3%です。
他のローンと比べると低金利ではありますが、金融機関によって金利や返済期間などはそれぞれ異なるため、他の条件も含めて十分に検討する必要があります。
以下の表に、主な金融機関のソーラーローンについてまとめています。
金利や特徴を比べてどの金融機関が自分に合っているのか知ることから始めるといいでしょう。
ただ、表示されている金利などはあくまで一般的なものであり、提携している販売会社によっては条件が異なることもありますし、そうでなくても特定の条件をクリアしないと融資を受けることができない場合もありますので注意が必要です。
【信販会社】
金融機関名 | 金利 | 形態 | 返済期間 | 借入額 |
オリコ | 要確認 | 固定 | 最長15年 | 要確認 |
ジャックス | 要確認 | 固定 | 要確認 | 要確認 |
セディナ | 要確認 | 固定 | 要確認 | 要確認 |
【銀行】
金融機関名 | 金利 | 形態 | 返済期間 | 借入額 |
三菱東京UFJ銀行 | 1.99%~2.875% | 変動 | 6ヶ月以上15年以内 | 50万円以上1,000万円以内 |
イオン銀行 | 2.75% | 固定 | 1年以上15年以内 | 20万円以上1,000万円以内 |
横浜銀行 | 1.7%~2.7% | 変動 | 最長15年 | 1,000万円以内 |
埼玉りそな銀行 | 3.475% | 変動 | 1年以上15年以内 | 10万円以上1,000万円以内 |
【信用金庫】
金融機関名 | 金利 | 形態 | 返済期間 | 借入額 |
埼玉縣信用金庫 | 2.2% | 変動 | 最長15年 | 1万円以上1,000万円以内 |
さがみ信用金庫 | 2.1% | 変動 | 1年以上15年以内 | 10万円以上1,000万円以内 |
かながわ信用金庫 | 1.975% | 変動 | 1年以上10年以内 | 10万円以上500万円以内 |
ソーラーローンの選び方
ソーラーローンを利用できる金融機関は多くありますので、どの金融機関を選ぶべきか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ソーラーローンの金融機関を選ぶ際には、「提携ローン(信販会社)」と「プロパーローン(銀行)」のどちらにするかを考える必要があります。
提携ローン(信販会社)
提携ローンとは金融機関と販売会社が提携して提供しているソーラーローンのことです。
オリコやジャックスなどの信販会社が該当します。
太陽光発電システムをローンで購入する方のほとんどの方が提携ローンを利用しています。
信販会社のソーラーローンが選ばれる最大の理由は、申請の手続きが少ないことです。
販売会社が手続きの多くを代行してくれますので、最小限の手間で済みます。
また、審査が落ちにくいというのも提携ローンを選ぶメリットの一つです。
必ずしも審査に通るというわけではありませんが、銀行のローン審査に通らなかったけれど信販会社のローン審査は通ったという例もあります。
以上の理由から、ソーラーローンは信販会社と契約するのが一般的になっています。
プロパーローン(銀行)
消費者が金融機関に直接申込をする必要があるものを「プロパーローン」といいます。
銀行のソーラーローンはプロパーローンに該当します。
金融機関によって異なりますが、プロパーローンは信販会社の提携ローンよりも低金利であることが多いです。
しかしその一方で、ご自身で手続きをしなければいけれないので手間がかかることや、比較的審査が厳しいという難点があります。
また、「その金融機関の住宅ローンを利用している方のみ対象」になっているケースもあり、その場合、契約するためには住宅ローンの乗り換えをしなければなりません。
金利と手間のバランスを考慮すると、信販会社による提携ローンを使うのが一般的ですが、金利の安さを重視するのであれば銀行のプロパーローンを利用するという選択肢もあることを覚えておきましょう。
ソーラーローンを組む際の注意点
できれば金利が低いところでローンを組みたいところですが、金利が低いところは審査が通りにくく、反対に金利が高いところは審査も通りやすいです。
そのため、比較的金利が高めに設定されている信販会社の提携ローンの方が、銀行のプロパーローンよりも審査が通りやすいといわれています。
また、最大利用額も審査によって決まります。
希望金額が通るとは限らず、返済能力の有無を含めた審査によって利用額は決定されます。
ソーラーローンを検討するときは、金利の安さに加えて審査に通るかどうかも考慮して決めるとよいでしょう。
ソーラーローンの金利を抑えるには?
ソーラーローンの金利をなるべく抑えるためには、当然ですが金利が低い金融機関を選ぶことです。
一般的に、ソーラーローンは売電により安定した返済が望めることから金利は低い傾向にあると言えるでしょう。
しかし、先ほども述べたように、金利が低いものほど審査が厳しくなります。
また、住宅ローンなど他に利用しているローンの借り換えによって金利を下げるのも1つの方法です。
借り換えにより既存ローンの返済総額が少なくなる場合、浮いたお金を太陽光発電システムの導入費用に充てることができます。
まとめ
太陽光発電システムを導入したいと考えていても高額な初期費用により導入に踏み切れない方にとってはソーラーローンがおすすめです。
ローンを組むことに対してイメージが良くない方もいるとは思いますが、太陽光発電システムを導入する方の多くがローンを利用しています。
それはやはり、電気の自家消費や災害に対する備えに加えて、売電収入が得られるといった太陽光発電システムを導入するメリットが大きいからでしょう。
今後普及が進んでいくとみられる再生可能エネルギー社会を見越してソーラーローンはさらに活用されていくでしょう。
太陽光発電に関心があるけれど、導入に際して費用面で悩んでいたりするのであれば、ソーラーローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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太陽光発電システムを導入するとなると費用が高額になるため、多くの方がソーラーローンの借り入れが必要になります。
ソーラーローンは比較的低金利で長期間の借り入れが可能なため本記事でもおすすめさせていただいていますが、どうしてもローンを組みたくないという方もいらっしゃいますよね。
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